ジャンプ予想 SAKAMOTO DAYS
週刊少年ジャンプではアンケートや単行本の売上が悪ければ、打ちきりになります。そこで今回から新連載が打ちきりになるかどうか予想していきたいと思います。
ルールは1話から3話まで読んで、その後1年以内に打ちきりになるかどうかを予想します。
もし間違えた場合は反省会としてなにを見誤ったのか考えます。
第一段は2020年11月21日から連載された、SAKAMOTO DAYS
です。
内容 ジャンプ公式ページより
最強の殺し屋がいた その名も坂本太郎。
彼はすべての悪党から恐れられ―― すべての殺し屋の憧れだった...
しかしある日――
彼は恋をした!!!
引退、結婚、出産。そして――
坂本は太った!!
商店を営むふくよかな男。しかし正体は 元・伝説の殺し屋!!
一児のパパとして、迫りくる危険から家族と日常を守れ!
ソリッドなバトルとコメディが交わるネオアクションストーリー開幕!
自分は打ちきりと予想します。
いい点から
まず、テンポがいい。
たった2ページで殺し屋を引退、結婚、出産そして太るまでの過程が描かれているように無駄なコマが少ない(自分にはないように見えました。)
カットすべきところをカットしないがゆえにだらだらしている打ちきり漫画がちらほらある中、きちんと必要な部分を見極められているのはいい。
戦闘の見せ場がある。その見せ方がうまいしアクションもわかりやすい。
(2話でバスジャックによって暴走させられたバスを止めるシーン、他にも様々なシーンがあるが割愛)
問題は話の流れがワンパターン化されてしまっている点。
街の悪者(ギャング、バスジャック、チンピラなど)に主人公の周りの人物が襲われたり、誘拐されたりしたところに主人公が助けに来るというもの。
話の展開がワンパターンの話でも名作や面白い話は多くある。
少女革命ウテナ(毎回その回のキャラの心情を描いたあとに主人公と決闘するという流れ)や
からかい上手の高木さん(西方くんという中学生の男子を高木さんという隣の席の女子がからかう)などがある。
しかし、SAKAMOTO DAYSには
少女革命ウテナはなんとなく考えさせられたり、オチが秀逸な話(幹薫の光差す庭の話や西園寺先輩に尽くした意外な人物の決闘回、樹里先輩の奇跡についての話など)や、
からかい上手の高木さんのような連載が月刊誌だからできる話の完成度やからかわれないように努力する西方くんと好きだからからかう高木さんという夫婦漫才のような完成されたテンプレートがない。
SAKAMOTO DAYSの場合あと一歩何かが足りない。考えさせられる内容も、コメディのような要素もどちらも足りない。だからなんとなく味気がない。
結論、絵はいいが、話が今ひとつなため打ちきりになりそう。
今のジャンプ(2020年12月現在)には先に打ちきりになりそうな作品が3作品あるため、それが一掃されてからが勝負だと思われる。打ちきりレースで越えなければいけない壁はアグラビティボーイズと森林王者モリキング、灼熱のニライカナイの3作品と見てます。
少なくてもここに勝てるかどうかが打ちきりを免れるかのラインだと思う。
ジャンプ+デジタル雑誌版 2021年1月号感想
漫画アプリ、ジャンプ+で読める無料のデジタル雑誌(ジャンプ+デジタル雑誌版 2021年1月号)の感想となります。
1 怪獣8号 松本直也 1、2話
☆☆☆☆
素直に面白かった。
主人公が怪獣の死骸の清掃業者であることで怪獣の発生は日常茶飯事であるというのがすっとはいってきた。
世界観の説明がうまいと普通に期待できる。
そしてヒロインとのかっこいい防衛隊になるという約束や主人公が怪獣になる展開など続きが気になる展開なのがいい。
単行本も買おうと思います。
2 ゴーストガール 紗池晃久 1話
☆☆
主人公の設定に多少の問題があるように感じた。
主人公は、霊媒体質であるために幽霊に狙われている。
こういう設定の場合普通は幼少期から幽霊にねらわれがちになるのに(夏目友人帳やあやかしトライアングルなど)、初めて襲われるのが28歳というのが疑問に感じてしまった。
作者としては地獄から幽霊が最近脱走したのだから今まで襲われなかったといいたいんだろうが、そこが変だと感じてしまった。
あとはオチのつけかたがきもかった。ここで終わる?と感じてしまった。男のきもい妄想をみせられた気分だ。
ただ2話次第かなと思う。
3 お迎えに上がりました。
~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~
原作 竹林七草 漫画 桜井みわ キャラクター原案雛川まつり
1話
☆☆
作者間できちんとコミュニケーションがとれているのだろうか?
そう感じてしまった。
まずこの作品の幽霊の絵が問題だ。
結界師や境界のRINNEなどの幽霊は浮いていたり、透けて見えたりなど人の形ではあるが、人ではないとすぐにわかるようになっている。しかしこの漫画の場合、幽霊と人の区別がつかない。
最初の幽霊ですら傷をおった人と区別がつかないレベルだ。
きちんとどのキャラクターが幽霊なのかは言葉で説明されるが、それがなかったらわからないのは致命的だ。
意図をもってやってるなら話は別だが(叙述トリックを利用しているなど)そういった要素が見られない。
ただただ混乱させている。
同僚が全員幽霊であるという説明があるが、絵ではそんなことがわからない。
話自体も普通。予想の範疇を越えなかった。
そういう意味でもう読まないだろうなと思った。
4 魔都精兵のSLAVE 原作タカヒロ 漫画竹村洋平 1話
☆☆☆
設定事態はインフィニットストラトスの主人公が無能力バージョンといったところ。ハーレムものとしてはいい感じ。女の子が普通にかわいい。
好きな人は好きだろうなという漫画。自分はそこまで好きじゃないです。でもこういう漫画のほうが無味無臭のものより読みたいと思う。
5 2.5次元の誘惑 橋本悠 1話
☆☆☆
2次元しか愛せないオタクとコスプレにはまった後輩女子の話。
好き嫌いがはっきりでるタイプの話だった。
だがこれだけはっきりしていると好きな人はとことん好きになる要素が多い。重度のオタクであればあるほど好きなんだろうなと思う。
ただ自分は普通くらいに感じた。
エロを露骨にだすのがちょっとなと思ったので。
6 愛されるより○されたい ユーキあきら 1話
☆
ラストシーンがおかしいと感じた。
普通気づかれるんじゃないかと思った。
作者としたらヒロインの異常性を出したかったのだろうが。
ヒロインとの会話も普通だった。なんとなくつまらない作品だった。
7 路地裏バンチ かばた松本 1話
☆
うーん。そこまで面白く感じなかった。
全体的にとっちらかっているからだと思う。
金持ちっぽい少女の家出と探してる家の使用人に、訳ありの元暗殺者のじいさん、ホームレス狩りする男たちの復習と要素が無駄に多い気がする。
敵にあたるものが家出少女の使用人とホームレス狩りする男たちと2つあるためにとっちらかってみえてしまう。
鴨乃橋ロンの禁断推理 天野明 1話
☆☆
うーん。こういう推理ものの場合、問題点がすぐに見えてしまうのが問題だ。たとえば探偵の致命的な問題について、どうしてそのことを伝えなかったのだろうか?伝えないことには対応が遅れて最悪なことがおこるのにと思った。
あとは助手役がアホすぎるのもよくない。
ワトソン博士や目暮警部、七瀬深雪など、探偵のパートナーや刑事はある程度の思考能力がないととたんにつまらなくなってしまう。常識的なことをかれらにしゃべらせることによって事件の異常性や問題点を浮き彫りにさせたいから。
水場が近くにないのに溺死しているなら死体を移動させたと考えるのが普通なのに考えられない相棒はどうかと思った。
傷だらけのピアノソナタ 齋藤勁吾 1話
☆☆
つまらない。主人公は負け犬が嫌いだといっておきながらクラスのなかで負け犬である少女と交流している。たぶん自分が負け犬になりたくないが正しいのだろうと思うがそう書かないのは問題がある。負け犬がきらいならもっと努力しているように描かないといけない。きちんと毎日12時近くまで練習しているという負けないための努力は描かれている。なのになぜか足りないようにみえるのは必死さがないためだと思う。
ベスト8まで進出したというが1位じゃないからだめだという顔をしない。なのに後輩に負けて落ち込むというのが若干不自然に感じる。キャラクターになんとなく違和感を感じる。
展開のためのものにしか見えない。
無駄なページを使いすぎというのもある。